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第4章「風景」〜自然〜

飯間 智美
「馳せる」

日本画 S100 2005年

中国のタクラマカン砂漠にある胡楊林での取材をもとに描かれた絵です。胡楊(コヨウ、和名コトカケヤナギ)の木は乾燥や暑さ寒さに強く、わずかな水で大地に根を張り、枝を伸ばして生き続けます。作者はそんなたくましい木に思いを馳せ、砂漠にはいない蝶を自分の使者として飛ばし、さらに取材の際に偶然見た虹の記憶を淡く輝く色味に重ねました。