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第4章「風景」〜自然〜

坂口 竜太
「忘れ去られる」

油彩 S100 2011年

これは現実の風景ではなく、画家の頭のなかに浮かぶイメージを絵にしたものです。奥には廃屋が覗き、手前には車が棄てられ、勢いよく生える草に飲み込まれそうです。雷が落ちて、稲妻が木の枝や地面を走る。一見破壊的な光景のようでいて、むしろ「忘れ去られた」廃墟が新しいものに生まれ変わる強い生命力や予感を感じさせます。