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第1章「日常のなかに」〜おだやかな時間〜

生地　みのり
「rail」

日本画　134×162cm　2020年

作家が、通学で友達と帰る電車で束の間に感じた「かけがえのない日常」をテーマに描いています。座席で目を瞑る人物、車窓から見える街並み、窓ガラスに反射する人物の影などが、遠近法にとらわれない多視点により、自由な構成で描かれています。画面全体の落ち着いた色調には、友達との別れを惜しむ思いが込められているようで、静かな詩情に溢れています。