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第4章「風景」〜街・建物・内と外〜

藤本 靜宏
「いらか」

日本画 F80 1988年

上から見下ろす斬新な構図と、画面いっぱいに連なる甍(いらか)。画材である岩絵具が、瓦や土塀の質感とぴったり合って、手触りまで伝わってきそうです。奈良の古い歴史が残る町に住み、こうした瓦屋根を生活のなかでいつも目にしているからこそ描ける絵なのでしょう。