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第1章「日常のなかに」〜おだやかな時間〜

風見 規文
「暖かい所」

油彩 S100 2003年

これが一般的な静物画とどこか違って見えるのは、絵を描くためにモチーフを選んで組み立てたのではなく、ふと目にとまった身近なもの、偶然できた形を描いているからかもしれません。ここにあるのは部屋の隅にあった折れた木や紙くずですが、実物より遥かに大きなスケールで描かれ、さらに柔らかい光に包まれて、何なのかわからない、神秘的なもののように見えてきます。