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第1章「日常のなかに」〜まなざし〜

大内田 敬
「微妙な関係」

油彩 S80 1990年

いちばん身近な存在の妻を描いた作品です。当時無職だった画家は妻の収入に頼って生活していました。家事をこなし、一家の家計を支え、幼い子供に対しては母の顔を見せ、バレリーナとしても活動し、いくつもの顔を持つ妻と画家とのデリケートな関係性をテーマにしています。緊張感漂う関係の象徴として背景の布は破れています。