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第2章「日常から絵画へ」 〜絵画の様式〜

樺山祐和
「HITORI」

油彩 S80 1990年

男性が女性を腕で抱え、二人はあやとりのようにつまむ黒い糸で結びついているように見えます。しかし二人はバラバラな方向を向いて、異なる思いを抱えています。タイトルの「HITORI」には、人間関係の難しさが込められています。硬質な人物描写、緻密な草花の描写は北方ルネサンス様式に倣っています。