第2章「日常から絵画へ」〜絵画の様式〜
井上 猛
「きざし」
油彩 F80 1990年
波しぶきとともに海面に現れた巻貝から山椒魚かナマズのようなかたちが噴き出して、もう一つの貝からも巨大な噴射が茜色の空にひろがります。題名からすると地震や津波、噴火など不吉な「きざし」ともとれますが、打ち上げ花火のような華やかな色のしぶきは、エネルギーが爆発してなにかが誕生する祝祭的なシーンにも見えます。
第2章「日常から絵画へ」〜絵画の様式〜
油彩 F80 1990年
波しぶきとともに海面に現れた巻貝から山椒魚かナマズのようなかたちが噴き出して、もう一つの貝からも巨大な噴射が茜色の空にひろがります。題名からすると地震や津波、噴火など不吉な「きざし」ともとれますが、打ち上げ花火のような華やかな色のしぶきは、エネルギーが爆発してなにかが誕生する祝祭的なシーンにも見えます。