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第1章「日常のなかに」〜自己をみつめる〜

菅澤 薫
「赤い蜘蛛の巣」

油彩、テンペラ、銀箔 F100 2016年

洗濯ばさみに髪を吊り下げた女性が、舞う蝶を見つめています。
その姿は誰かの帰りを待ついじらしい女性のようにも、はたまた獲物が巣に掛かるのを待つ蜘蛛をも思わせます。
頭上に張ったロープや照らされた壁などの赤色は、女性の持つ嫉妬や憎しみを彷彿とさせ、帰りを待つ「誰か」に対する感情を表しているのかもしれません。