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第1章「日常のなかに」〜おだやかな時間〜

田村 綾野
「朝の時間」

日本画 S100 2009年

大きな2本の樹木の日陰の部分が黒く描かれ、その枝葉の隙間を通って右から左へと朝の光が差しています。よく見れば木の間から建物が見え、手すりの上にある赤色に気づくと、これが髪飾りで、女性が洗濯物を干している情景だと気づきます。きょうも日が昇り、また人々の活動が始まります。