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第2章「日常から絵画へ」

張 媛媛
「トト曼荼羅」

エンカウスティーク・岩絵具 F100 2019年

鯉が水中から勢いよく顔を出し、水面に無数の波紋が広がります。口をパクパクさせた鯉はどこかユーモラスです。
水面は、絵の下では見下ろすように、中央では真上から、上の方では逆さにと、異なる視点からとらえられ、そのため見る側も水中にいるような感覚になります。
蜜蝋を熱して麻布に染み込ませるエンカウスティークの技法を用い、本来色彩のない大気や水を写し取っています。