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第2章「日常から絵画へ」〜絵画の様式〜

柿沼 宏樹
「アヌンナキ」

油彩、テンペラ F100 2017

中国の北宗画の視点や表現を引用した場面に、古代メソポタミア文明の出土品を模した鶏姿の生き物や亀のような怪獣が出現する中で、「非常事態」に対する人々の様子が描かれています。
俯瞰的な構図は「戦国合戦図屏風」、または特撮映画のワンシーンを思わせます。画題の「アヌンナキ」はシュメール神話に登場する神々の集団のことで、画中で描かれているのは神々の降臨なのかもしれません。