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【受講生募集】2022年4月新設クラス、新講師のご紹介【vol.1】

2022年2月28日

2022年4月開講・通常講座、単発講座受講生募集

2022年前期通常講座・単発講座受講生を募集開始いたします。
通常講座では、新設クラスや、授業内容を大幅リニューアルしたクラス、単発講座では新講師による新シリーズがスタートします。どのようなクラスなのか、先生はどんな方なのかを《全3回》に分けご紹介いたします。今回は2022年4月新設クラス、新講師のご紹介【vol.1】です。

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◆新設・火曜1クラス

火曜1Aクラス(隔週)を新設します。講師は、大川心平先生です。「絵画を学ぶ」と題したこのクラスは、基本の石膏デッサンから始まり、過去の画家たちの作品を研究し、自身の制作へと生かしていくクラスです。全く初めての方でも、ゆくゆくは自分のオリジナルな表現で絵を描いていけるカリキュラムとなっています。経験のある方も必見のクラスです。※新規スタートのため先着順となります。
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大川心平先生のデモンストレーションの様子


大川心平先生による、混色をして油彩を描く講座

◆授業内容リニューアル木曜2A、2Bクラス

2クラスとも大作クラスとして運営していた木曜2A・2Bクラス(藤田先生担当)の授業内容がリニューアルされ作家養成クラスとして再始動します。Aクラス「表現ブラッシュアップ」、Bクラス「表現ゼミ」です。これから絵画制作をスタートする方や、すでに自己流で描かれている方にはブラッシュアップを、コンクールや公募展を目指している方には、ゼミがお薦めです。

藤田先生に、この作家養成クラスとはどのようなクラスなのかコメントをいただきました。

4月から木曜大作クラスをリニューアルします。公募展やコンクールに作品を発表することを目的に、個々のペースで制作を進めていますが、公募展やコンクールの現状は変わってきています。

 作品は表現が最優先され、戦略的につくられるようになっています。サイズや技法も様々です。これまでのように、ただ絵を描くような姿勢ではなく、いかに描かずにつくるかにシフトしています。音楽をつくる、彫刻をつくると同様に、絵画もつくるのです。描く人ではなく、ものをつくる人が求められています。つまり作家です。

 Aクラスは、表現のブラッシュアップとして絵画の組成を学びます。感覚と論理と実技を並列させます。具体的には、ドローイングは身体のオートマティスム、デッサンは論理的思考、色、形、物質としてのマチエール、技法、インスタレーション。つくるために必要な要素を分解し、それぞれを見直してみます。絵画をつくるために必要な知っておかなければならないことです。それらを取捨選択し、組み合わせて絵画をつくるのです。

 Bクラスは、実践ゼミとしてすでに公募展やコンクールに作品を発表されている方を対象に絵画の研究を進めます。目的意識、表現の方向性やスタイルの確立、作品の精度と世界観など多岐にわたって個々のペースで作品を介して対話しながら制作していきます。いかに自分の絵画世界を深く広げていくかが重要です。

 この木曜2A・2Bクラスは、絵を描くから絵画をつくるへシフトする、作家を目指す方におすすめのアートスクール初の作家養成クラスです。

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藤田先生


藤田先生による大作クラスの様子