上野の森美術館

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アトリエ展アップルシード奨励 発足

2022年2月27日


アトリエ展では優秀な作品20点を選出して賞が贈られ、受賞者は年度内に上野の森美術館ギャラリーにて受賞者グループ展「Selection展」出品の機会が与えられます。
本展は多くの方に受賞の機会を得ていただくため2020年と2021年の受賞者の作品は今回の選考の対象にはなっておりません。
しかし受賞した後の審査対象にならない2年間はとても長く感じられます。
そこで、審査を務める講師陣の賛同も得まして、今年から過去2年間の受賞者の中から優秀な作品を選出して作家奨励を行う制度を発足する運びとなりました。
本来、美術において優劣を競い合うものではありませんが、上野の森アートスクールでは、多くの人の心に響いた作品を出品した受講生に、チャレンジする機会を奨励し、アートの種を蒔いていきたいと思います。やがて芽が出て、根が張り、枝が伸び、さらにステップアップできますように。

奨励対象者 : 2名まで(該当者なしの場合もあります)
選 出 方 法 : アトリエ審査員の講師、スクールスタッフによる展覧会オーディエンス投票
奨 励 内 容 : 「上野の森美術館大賞展」出品料割引(1回のみ) 使用有効期限2年間
       割引(アンダー30割引と同様)対象チケットを発行いたします。

事務手続きの都合上、後日本チケットと作品預かり証のコピー(写真可)または領収証(委託搬入の場合は業者発行の領収書)を1階美術館事務所までお持ちください。割引分の金額をキャッシュバックさせていただきます。
奨励者が30歳以下の場合、その都度検討させていただきます。

2022年度の奨励対象者は...
 小林 絵里子さん 2020年度アトリエ展受賞者
  林 緑さん   2021年度アトリエ展受賞者
 に決定いたしました。おめでとうございます。

アップルシードとは・・・? 
そのまま、"りんごの種"の意味です。19世紀初頭、アメリカの西部開拓期に西へ西へと広がる開拓地を
りんごの種を蒔き、りんごの苗を植えて旅したジョニー・アップルシードのお話からヒントを得て、この奨励制度の名称にしました。アトリエ展のアップルシード!と呼んでください。
 ところで、ジョニー・アップルシードののお話を知っていますか?実在の人物で本名はジョン・チャップマンといいます。アメリカ西部開拓期の伝説的人物の一人として今もさまざまな逸話や伝説が語り継がれています。ジョニー・アップルシードは何年もかけてアメリカ中の街道にりんごの木を植えた人で、そのりんごは地域に住む人たちや西部への開拓者の空腹を満たしました。そして今でも国土の広いアメリカでは1年を通じてりんごを楽しむことができます。彼の話はみんなが幸せになる将来への投資のシンボルとしても語り継がれています。その開拓者精神とりんごがアメリカの文化の中で独特な意義を持っていることから、りんごの名前のコンピューター会社も、発表会で人物名のサンプルとしてよくこのジョニー・アップルシード(John Appleseed)の名前を使っています。彼の誕生日の9月26日は「National Johnny Appleseed Day」として記念日になっており、「ジョニーアップルシードフェスティバル」も開催されています。
 アトリエに絵本をご用意しました!ぜひご覧ください。