上野の森美術館

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【アトリエ展】アップルシード 2023年度奨励対象者決定

2023年2月25日


 25周年記念「アトリエ展2023」にご出品、ご来館いただきました皆様、ありがとうございました。アトリエ展2023では優秀な作品22点を選出して賞が贈られました。(アトリエ展2023の受賞者一覧はこちら。)受賞者は年度内に上野の森美術館ギャラリーにて受賞者グループ展「Selection展」出品の機会が与えられます。
 本展では多くの方に受賞の機会を得ていただくため過去2年間の受賞者の作品は無鑑査となり今回の選考の対象にはなっておりません。しかしこの2年間は長く感じられることから、スクールではこの対象者の中から優秀な作品を選出して作家奨励を行う「アップルシード作家奨励制度」を発足しました(2022年より実施)。

奨励対象:2名まで(該当者なしの場合もあります)
選出方法:アトリエ展 審査員(スクール講師)、及びスクールスタッフによるオーディエンス投票
奨励内容:「上野の森美術館大賞展」出品料割引(1回のみ) 使用有効期限2年間(アンダー30割引と同様)対象チケットを発行いたします。

2023年度の奨励対象者は以下の2名です。おめでとうございます!
大島 昌恵 さん 「いつかの街角」 2021年受賞者

中村 虹 さん 「海辺のホテル」 2021年受賞者

アップルシードとは・・・? 
そのまま、"りんごの種"の意味です。19世紀初頭、アメリカの西部開拓期に西へ西へと広がる開拓地を
りんごの種を蒔き、りんごの苗を植えて旅したジョニー・アップルシードのお話からヒントを得て、この奨励制度の名称にしました。アトリエ展のアップルシード!と呼んでください。
 ところで、ジョニー・アップルシードののお話を知っていますか?実在の人物で本名はジョン・チャップマンといいます。アメリカ西部開拓期の伝説的人物の一人として今もさまざまな逸話や伝説が語り継がれています。ジョニー・アップルシードは何年もかけてアメリカ中の街道にりんごの木を植えた人で、そのりんごは地域に住む人たちや西部への開拓者の空腹を満たしました。そして今でも国土の広いアメリカでは1年を通じてりんごを楽しむことができます。彼の話はみんなが幸せになる将来への投資のシンボルとしても語り継がれています。その開拓者精神とりんごがアメリカの文化の中で独特な意義を持っていることから、りんごの名前のコンピューター会社も、発表会で人物名のサンプルとしてよくこのジョニー・アップルシード(John Appleseed)の名前を使っています。彼の誕生日の9月26日は「National Johnny Appleseed Day」として記念日になっており、「ジョニーアップルシードフェスティバル」も開催されています。