VOCA賞中山 玲佳
受賞コメント 時々ふと、晴れた日のただただ青いメキシコの空を思い出す、そして日常だったことが非日常になっていることを漠然と感じる。 なぜメキシコに渡ったのかという質問をよくされ、どこでもよかったがただ自分の肌にあっていて長居したと答える自分がいた。今でも「なぜか」はまだわからない、ただ、メキシコにいたというその事実は私の中に「穴」として残っているのである。 7年近くいたそこから帰ってきて、しばらくはなんとなくよくわからない日々だった、よくある話だ。しかしそのメキシコの「穴」のおかげで、少しずつ描きたいものが見つかり出した。「穴」を行ったり来たりして進みながら描いていくことをしばらく続けてみようと思った。おそらくそれで、「Safarism」というタイトルの絵が何点か出来たように思う。或る意味「探検」的な感覚だ。今回の「或る惑星」もその中から出てきたもの。 それは、私の中にある「穴」への探検。その穴はどこかに繋がっているかもしれないし、そのうち塞がってしまうのかもしれない。ただ今のところはまだ先があるようだ。 日常と非日常、現実と夢、外側と内側の関係性を考えるときに、なにかしらの手がかりになりそうな気がするこの行為を、もう少し続けてみようと思う。 |