上野の森美術館

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【アトリエ展】アップルシード 2024年度奨励対象者決定

2月21日


 「アトリエ展2024」にご出品、ご来館いただきました皆様、ありがとうございました。アトリエ展2024では優秀な作品21点を選出して賞が贈られました。(アトリエ展2024の受賞者一覧はこちら。)受賞者は今年8月に上野の森美術館ギャラリーにて受賞者グループ展「Selection展」出品の機会が与えられます。
 本展では多くの方に受賞の機会を得ていただくため2022年と2023年の受賞者の作品は無鑑査となり、今回の選考の対象にはなっておりませんが、この過去の受賞者の中から優秀な作品を選出する「アップルシード作家奨励」を行っております。今年も、講師・スタッフによるオーディエンス投票の結果、以下の2名に決定いたしました。
 本来、美術において優劣を競い合うものではありませんが、上野の森アートスクールでは、多くの人の心に響いた作品を出品した受講生に、チェレンジする機会を奨励し、アートの種を蒔いていきたいと思います。やがて芽が出て、根が張り、枝が伸び、さらにステップアップできますように。

奨励対象:2名まで(該当者なしの場合もあります)
選出方法:アトリエ展 審査員(スクール講師)、及びスクールスタッフによるオーディエンス投票
奨励内容:①「上野の森美術館大賞展」出品料1回割引(アンダー30割引と同様)対象チケットを発行。※使用有効期限2年間
     ②スクール通常講座カリキュラム表紙に作品を使用。

2024年度の奨励対象者は以下の2名です。おめでとうございます!
松本 八千代 さん 「マンドリンの調べ」 2023年受賞者

渡辺 浩子 さん 「とくべつな日」 2022年受賞者

アップルシードとは・・・? 
そのまま、"りんごの種"の意味です。19世紀初頭、アメリカの西部開拓期に西へ西へと広がる開拓地をりんごの種を蒔き、りんごの苗を植えて旅したジョニー・アップルシードのお話からヒントを得て、この奨励制度の名称にしました。アトリエ展のアップルシード!と呼んでください。
 ところで、ジョニー・アップルシードのお話を知っていますか?実在の人物で本名はジョン・チャップマンといいます。アメリカ西部開拓期の伝説的人物の一人として今もさまざまな逸話や伝説が語り継がれています。ジョニー・アップルシードは何年もかけてアメリカ中の街道にりんごの木を植えた人で、そのりんごは地域に住む人たちや西部への開拓者の空腹を満たしました。そして今でも国土の広いアメリカでは1年を通じてりんごを楽しむことができます。彼の話はみんなが幸せになる将来への投資のシンボルとしても語り継がれています。その開拓者精神とりんごがアメリカの文化の中で独特な意義を持っていることから、りんごの名前のコンピューター会社も、発表会で人物名のサンプルとしてよくこのジョニー・アップルシード(John Appleseed)の名前を使っています。彼の誕生日の9月26日は「National Johnny Appleseed Day」として記念日になっており、「ジョニーアップルシードフェスティバル」も開催されています。