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【講座紹介】初心者にお勧めの水彩講座「アクリルガッシュでのびのび表現」

5月3日

6月開講の、初心者にお勧めの講座をご紹介します。
6月23日(日)「アクリルガッシュでのびのび表現」です。

今回講師が指定する絵具は「アクリルガッシュ」です。
これは水彩絵具のうちの一つですが、水彩絵具にも「透明水彩」「不透明水彩」「アクリル」「アクリルガッシュ」など様々あり、何が違うの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。

顔料と糊を練り合わせたものが絵具で、その糊の違いが絵具の違いとなります。

透明水彩は、顔料(少)+アラビアゴム(多)→透明度が高い、弱い接着力なので乾いた後でも水に溶ける
不透明水彩は、顔料(多)+アラビアゴム(少)→不透明、弱い接着力なので乾いた後でも水に溶ける
アクリルは、顔料(少)+アクリル樹脂(多)→透明度が高い色が多い、乾いたら耐水性、光沢〜半光沢
アクリルガッシュは、顔料(多)+アクリル樹脂(少)→不透明、乾いたら耐水性、マットな質感

本当に簡単ですがざっくり言うとこんな感じです。

先生によると、アクリルガッシュは特に絵画初心者の方にお勧めの水彩絵具なのだそう。
なぜアクリルガッシュがお勧めなのか?何が学べる講座なのか?
ご担当の今井陽子先生に伺いました。

背景への不安を初心者の段階から払拭させ、リラックスして描き進める事が可能になります


デモストレーションを行う今井陽子先生

今井先生:『良くモチーフを描いてから「背景はどのように描いたら良いのですか?」と聞かれますが、モチーフをどんなに一生懸命描いても、後から背景を付け足すのでは取ってつけたようになり不自然です。
絵はモチーフだけに集中せずに、背景を含めた画面全体を同時に描き進めていくことが重要です。これは最初に基礎を学んで熟練者になってからやれば良いということではなく、より早い段階から身につけることがポイントです。
今回、そのコツを学ぶ講座なのですが、このアクリルガッシュの特性がそれを可能にします。』

水彩紙に水を引いてから色を塗った状態。


乾く前に別の色をドリッピング、ぼかしがうまくいかなかったら霧吹きで濡らしても。

『アクリルガッシュは糊分であるアクリル樹脂の含有量が少なく顔料が多いため、水と親和性が高く、にじみ、ぼかしのような流動的な表現が可能です。

このにじみによって、思ってもみないカタチが生まれ、自ずと画面全体を触ることになります。眼の前にあるモチーフを意識しないで、水と絵具の動きを楽しんで背景からはじめてみましょう。このリラックスした進め方で、最後まで楽しく描き続けることができますよ。
また、乾くと耐水性になるので上から描き込むことも可能。比較的早めに乾きますので、どんどん加筆ができます。
以上のような特性を持つアクリルガッシュは、初心者の方には特に使いやすい画材だと思います。』

経験者の方にもお勧めの講座です

『経験者の方でも、絵の全体で画面を見られず、制作におけるジャッジにお悩みの方も見受けられます。作品を発展していきたいのにどうしたら良いのかわからないという方は、画面に対する見方が小さく、説明的に描いていることが原因かもしれません。将来的に絵を成長させていくためにも画面全体で見られるスキルは持ちたいものです。ぜひこの講座を体験いただき、新しい扉を開くきっかけにしてもらえたらと思います。』


参考作品


参考作品、モチーフはカップに果物のようなシンプルなものをご用意しますが、モチーフを描かなくても良いそうです。

以前、アクリルガッシュ講座を開講したときの受講生作品をUPします。

受講生作品


受講生作品


受講生作品


受講生作品

のびのびとした表現でありつつ完成度も高い、美しい作品が完成しました。

講座の詳細はこちらからどうぞ⑪ アクリルガッシュでのびのび表現
⑪ アクリルガッシュでのびのび表現 ★はじめての方優先講座
日程:6月23日(日)
講師:今井 陽子
抽選日:6月7日(金)※抽選日以降は空席があれば先着順にて受付
受講料 6,000円