本展、なんと、安藤緑山の「蜜柑」が展示されているのです。
安藤緑山といえば、確認できる作品は50数点しかないとか。
そのうちの貴重な一点が、この「蜜柑」です。
絶対に主役にはなり得ないはずのミカンを超絶技巧でリアルに作り上げ、主役に成立させてしまうのはさすがです。
そうです、本物にみえてホンモノじゃない、この展覧会に、いきなり「私が主役よ」的に登場してきた
奇跡のミカンなのです。
ていうか、「むきかけですよ!」
「食べようとしてたんですか?!緑山さん!」
たて続けに突っ込みを入れたくなる作品です。
むきかけ… 画:村山之都
本物と見まがう作品についているタイトルは「蜜柑」。何ともストレートな。
シンプルが一番。ヒネリは不要。と言っています。(たぶん)
実物をじっくりご覧ください。
きっとミカンを食べたくなるでしょう。
*今回も例のごとくイラストで紹介しますね。
*展示作品は象牙彫刻に着彩