上野の森美術館の母体である日本美術協会は明治12 年(1879)に龍池会として発足し、明治20年(1887)に日本美術協会と名称を改めました。初代総裁に有栖川宮熾仁親王殿下、第二代に威仁親王殿下、そして昭和に入り第四代総裁に高松宮宣仁親王殿下を戴いてきました。
日本美術協会は明治期において、日本美術の振興と海外への紹介に努め、現在では上野の森美術館の運営および「高松宮殿下記念世界文化賞」の顕彰を行うことを活動の軸にしています。
今年、日本美術協会創立125 周年を記念して開催する本展では、有栖川宮家、高松宮家にゆかりの美術工芸品を中心に、両宮家の歴史や宮廷の雅(みやび)の一端をご紹介します。展示は、当館で1995 年に開催した「有栖川宮・高松宮ゆかりの名品展」で評判を呼んだ品々に加え、近年当館へ預けられた有栖川宮家伝来のディナーセットなどで構成されます。'95年の開催時は22日間という短い会期のなか、入場者3万人を超える人気ぶりでした。
あわせて、日本美術協会と関わりの深い作家の絵画、彫刻、工芸作品などにより、明治から昭和初期まで美術界で大きな役割を果たしてきた日本美術協会の足跡を辿ります。
1990(平成2)年 国立歴史民俗博物館
1930(昭和5)年 静岡県蔵
銀製 サイズ 6.1×6.8cm
1930(昭和5)年 学習院大学史料館寄託
1930(昭和5)年 静岡県蔵
1930(昭和5)年 国立歴史民族博物館蔵
日本画、金箔
明治時代末期~昭和時代初期、20世紀初頭 上野の森美術館保管
銀製 サイズ 4.2×4.2×高さ9.5cm
大正〜昭和時代 学習院大学史料館寄託
1923(大正12)年頃 出光美術館蔵
サイズ 横15.0×高さ21.0×16.0cm
江戸時代末期~明治時代、19世紀 大阪青山歴史文学博物館蔵
日本画、金箔
明治時代末期~昭和時代初期、20世紀初頭 上野の森美術館保管
絹本着色 サイズ117×45.5cm
1929(昭和4)年 高松宮妃癌研究基金
昭和時代、20世紀 上野の森美術館保管
食器 銀器(花器以外クリストフ社製) グラス類(伝バカラ社製)
上野の森美術館保管
銀器
上野の森美術館保管
銀器
上野の森美術館保管
スイス製 サイズ 10.0×8.0×高さ19cm
18~19世紀 高松宮妃癌研究基金蔵
絹
1930(昭和5)年頃 学習院大学史料館蔵
7月12日(金)
学芸員によるギャラリートーク
展示に関する一部始終が聞けます。
7月5日(金)
小池富雄氏(鶴見大学教授)
「明治の工芸と宮家ー高松宮家と漆工ー」
6月21日(金)、28(金)
学芸員によるギャラリートーク
本展のみどころをご紹介します。
6月14日(金)
田中 潤氏(学習院大学助教)
「有栖川宮・高松宮と宮廷文化ー伝来の装束と家職をめぐってー」
6月7日(金)
長佐古美奈子氏(学習院大学史料館学芸員)
「ボンボニエールと宮中饗宴」
5月31日(金)
佐藤道信氏(東京藝術大学教授)
「日本美術協会の歴史と作品」
*各日17:30から40分程度
*お申込不要、参加無料(ただし入場券が必要です。)
6月14日(金)
小笠原流煎茶道 教授
加藤翠絵 先生
*一席 5人まで
*時間 30分程度(当日予約有り)
14:30~, 15:30~, 16:30
*料金 1,500円
*展覧会の当日入場券が必要です。
*お茶:老舗大佐和、お菓子:源吉兆庵
喫茶 森では「有栖川宮高松宮ゆかりの名品」展に合わせ、『お茶を楽しむ』をキーワードにワークショップを開催します。
今回は、小笠原流煎茶道の加藤先生に、立礼式によるお点前で玉露をいれていただきます。
玉露本来の甘みとコクのある味わいに驚かれること間違いなし。玉露についてお話をうかがいながら、展覧会のあとのひとときをお楽しみください。
次回予定
6/16(日)、6/29(土)
*時間は11時~、13時~、14時~、15時~、16時~
有栖川宮家、高松宮家伝来の美術工芸品を中心に、宮中行事や日常に使われた調度品など約200点あまりの展示品を全て収録。作品一覧と作品解説を掲載した別冊とセットで販売。
名品の数々が両宮家の歴史や宮廷の日々の暮らしをいまに鮮やかに伝え、私たちを雅な世界へと誘います。
本体 | |
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サイズ | :B5変形(25.0×18.8cm) |
重 さ | :596g |
ページ数 | :164ページ |
別冊 | |
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サイズ | :B5変形(25.0×18.8cm) |
重 さ | :74g |
ページ数 | :30ページ |
セットで販売いたします。
料金 :2,000円(税込み)
通販をご利用になる場合はこちらをご参照ください。