作品名: 「ヴェネツィアに富を捧げるネプトゥヌス(ネプチューン)」
作者名: ジャンバッティスタ・ティエポロ
技法、縦×横(cm): 油彩、135 ×2750cm
所蔵: ヴェネツィア、パラッツォ・ドゥカーレ
《解説》
「ヴェネツィア」を象徴する聖マルコのライオンを従えた「海の女王」に海の神「ネプトゥヌス」が妻のアンフィトリテとともに、「豊饒の角」に入れた数々の財宝を捧げるという、ヴェネツィア共和国の栄光と繁栄を賛美した作品。「豊饒の角」からあふれ出す金貨、真珠、珊瑚などは、貿易国家「ヴェネツィア」の海の支配とそこからもたらされる富を象徴している。これは「ティエポロ」が宮殿のために描いた極めて稀な作品であり、長いヴェネツィアの繁栄と栄光を表現した、最後のそしてもっとも印象的な作品として知られる。ティエポロの代表作というだけでなく、ヴェネツィアの都市と歴史を象徴する重要な作品である。