上野の森美術館

VOCA展2026
現代美術の展望─新しい平面の作家たち

最新情報

  • チケット販売開始!

    通常チケットのほか、スペシャルチケットも販売を開始しました。詳細はチケット覧をご参照ください。

    ■シンポジウム付入場券
    1,000円(税込)
    日時:2026年3月13日(金) 14:00~16:00
    *受付開始は13:45予定
    *シンポジウム終了後18:30まで作品鑑賞可能
    *パネリスト:受賞作家、選考委員
    *定員100名(要入場券)

  • VOCA展2026選考会が行われ、出品作家24名による作品の中から各受賞者が決定しました。

    VOCA賞
    戸田 沙也加さん

    VOCA奨励賞
    ソー・ソウエンさん、寺田 健人さん

    VOCA佳作賞
    加藤 千晶さん、倉敷 安耶さん

    VOCA展2026 選考委員(上記各賞については、以下の選考委員により選考)
    拝戸 雅彦  (選考委員長/キュレーター)
    尾﨑 信一郎 (鳥取県立美術館館長)
    丹羽 晴美  (東京都写真美術館事業企画課長学芸員)
    服部 浩之  (キュレーター/東京藝術大学大学院准教授、国際芸術センター青森館長)
    原 久子   (大阪電気通信大学教授)

VOCA賞

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戸田 沙也加 《語られざる者の残響》

油彩、キャンバス、木製パネル、インクジェットプリント、アルミ複合板、額
231.0×336.0×5.0㎝

VOCA賞受賞者 戸田 沙也加さんのコメント
19世紀後半、西洋に倣い日本の芸術家たちは女性の裸体を「美」の象徴として受容し、多くの裸婦像が男性の眼差しを通して制作されました。昨年、生涯にわたり裸婦像を作り続けた一人の彫刻家のアトリエの解体を見届けました。庭に横たわる朽ち廃れた裸婦像、それは象徴としての役目をようやく終え解放された姿にも見えました。本作では、絵画が内包するイメージと象徴性、写真がとどめる時間の断片、虚像と現実が交錯する構成としました。

推薦者 鴫原 悠さん(埼玉県立近代美術館 学芸員)のコメント (会場用推薦文より)
写真と絵画を対照的に並置する本作のモチーフは、ある彫刻家のアトリエの庭に作家の没後も残されていた裸婦像である。役割を終えた彫像が持つ美しさをてらいなく捉えようとする戸田の視線は、公共空間において裸婦像が辿った歴史と、アトリエにおける作家の私的な時間とが交錯する、複層的な記憶や時間を呼び起こすだろう。

VOCA奨励賞

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ソー・ソウエン 《Pain things - ペイン ティングス》

コットン、染料、漂白剤、木枠、モニター、映像(5分3秒・音声/8分39秒)、紙 、点 字 、額
242.6×400.0×14.0㎝

VOCA奨励賞

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寺田 健人 《The Gunshot Still Echoes》

リトグラフ、粉真鍮(空薬莢)、額、貼りパネ
104.0×367.8×5.0㎝

VOCA佳作賞

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加藤 千晶 《ゆらぐ輪郭、声の断片を拾う》

毛糸、木製棒
240.0×363.0×5.0㎝

VOCA佳作賞

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倉敷 安耶 《手を添える》

油彩、糸、アクリルメディウム転写、ニット生地、木枠
227.3×363.6×5.0㎝

選考所感

拝戸 雅彦(選考委員長/キュレーター)

選考においては、平面はやはり窮屈なもの、と感じました。出品作家それぞれにどうしても表現したい時空間と、生きている中での問題意識を含む内容があって、それはおそらく作家自身の中で無限大とは言えないにせよ、もう少し拡がっているように思えますが、それをこの規定のフォーマットに落とし込まなければならない。

尾﨑 信一郎(鳥取県立美術館館長)

平面というあいまいな限定のもとに選ばれた作品はいずれも質が高く、初めての審査を楽しめた。VOCA賞の受賞作が作品の完成度という点で審査員の満場の支持を受ける一方で、私は今回出品された作品に皮膚や傷、記憶や行為といった身体性と深く結びついた作品が多くみられた点に興味を覚えた。このような傾向は今年が敗戦後80年の周年であり、分断と格差のもと、世界中で痛ましい状況が続いていることと関係があるのだろうか。

丹羽 晴美(東京都写真美術館事業企画課長学芸員)

各作家の道程が表現のなかに立ち現れている良作が多かった。とくに受賞作は、見る者が身体や経験、記憶を動員せざるを得ない構造となっており、作品を成立させる媒体についても熟考と選択が感じられた。表現として自立していて多様な解釈を許容する余白がありながらも、作家の意図や行為の裏打ちが感じられ、ある種の矛盾とも言える心地よさがあった。VOCA展会場で作品と再会した際、また新たな気づきをもたらしてくれることを期待する。

服部 浩之(キュレーター/東京藝術大学大学院准教授、国際芸術センター青森館長)

VOCA展に限ったことではないが、ここ数年の潮流としてコンセプトや主題と技法の両面において複数性や多層性、反復性を意識した作品が際立つように感じる。そのため平面という限定の元でも様々な表現が見られたが、逆に規定ギリギリサイズの大きな絵画一点による作品は随分少なかった。また、一点のみだったとしても素材や技法を重ね合わせたり、断片を組み合わせて支持体を作ったりと、なんらかの多層化が試みられていたことが印象に残った。

原 久子(大阪電気通信大学教授)

受賞を逃した作品も含め選考を進める中で、身体性や記憶といった言葉が自然と立ち上がってきた。油彩、写真、映像など表現手法は多岐にわたり、明確なテーマ設定はなかったものの、終わりの見えない紛争や災害など、同時代の不安や問いが通底していたように思う。デジタル技術を用いた作品においても、手の痕跡や物質性を強く意識させる表現が多く見られ、AIが台頭する時代においても人が創造することの意味を改めて考えさせられた。

作家・推薦委員一覧

作家と推薦委員は下記のとおりです。

敬称略

作家 推薦委員
安藤 裕美 新藤 淳 国立西洋美術館 主任研究員
石間 秀耶 芦髙 郁子 和歌山県立近代美術館 学芸員
伊藤 彩 金島 隆弘 金沢美術工芸大学 准教授
WONG MEI YIN 小田井 真美 さっぽろ天神山アートスタジオ AIRディレクター
おおしま たくろう 芦立 さやか 秋田市文化創造館 ディレクター
柏瀬 克也 山田 晃子 太田市美術館・図書館 学芸員
加藤 千晶 大澤 苑美 八戸市美術館 主査兼学芸員
上土橋 勇樹 山田 創 滋賀県立美術館 学芸員
北村 和也 塚本 麻莉 高知県立美術館 主任学芸員
倉敷 安耶 武本 彩子 国立国際美術館 任期付研究員
黑田 菜月 佐原 しおり 東京国立近代美術館 研究員
佐川 梢恵 檜山 真有 アートセンター BUG キュレーター
ソー・ソウエン 里村 真理 熊本市現代美術館 主任学芸員
津川 奈菜 今井 みはる アートギャラリーミヤウチ 主任学芸員
寺田 健人 大城 さゆり 沖縄県立博物館・美術館 学芸員
德永 葵 橘 美貴 高松市 文化芸術振興課 学芸員
戸田 沙也加 鴫原 悠 埼玉県立近代美術館 学芸員
馬場 美桜子 仙座 桃子 上野の森美術館 学芸員
HAYATO  MACHIDA 岡田 有美子 キュレーター
久松 知子 原 舞子 三重県立美術館 学芸員
振本 聖一 林野 雅人 大阪中之島美術館 主任学芸員
光岡 幸一 石田 大祐 豊田市美術館 学芸員
山田 沙奈恵 白坂 由里 アートライター
𠮷田 桃子 岸本 光大 キュレーター

開催概要

会期
2026年3月14日(土)3月29日(日) [16日間]
*会期中無休
開館時間
10:00 ~ 17:00 *入場は閉館30分前まで
会場
上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
入場料
一般 800円(税込) / 大学生 400円(税込) / 高校生以下無料 *学生の方は、学生証・生徒手帳をご提示ください
*障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料 (要証明)
*当日券窓口で友の会会員証をご提示いただくと、ご本人と同伴者1名様まで無料でご入館いただけます
*当日券窓口で「ぐるっとパス」をご利用いただくと、一般当日料金から100円引きの700円にてお入りいただけます
★本展チケットの半券をご提示いただくと、「FACE展2026」 (2026年3月7日(土) 〜 3月29日(日) SOMPO美術館にて開催) の観覧料が100円引となります。
※ほかの割引との併用はできません。
スペシャルチケット
■シンポジウム付入場券
1,000円(税込)
【VOCA展シンポジウム】
日時:2026年3月13日(金) 14:00~16:00
*受付開始は13:45予定
*シンポジウム終了後18:30まで作品鑑賞可能
*パネリスト:受賞作家、選考委員
*定員100名(要入場券)
発売期間:2026年1月16日(金) 10:003月12日(日) 23:59
*数量限定につき、予定数に達し次第販売終了となります。
*シンポジウムに参加が可能。当日のみ有効。
*シンポジウム終了後、作品をご鑑賞いただけます。
主催
上野の森美術館
特別協賛
第一生命保険株式会社
協力
ヤマト運輸株式会社

チケット情報

アソビュー!

発売期間:2026年1月16日(金) 10:003月29日(日) 16:00

公式電子チケット「アソビュー!」

アソビュー!QRコード

WEBおよびアプリ
購入方法

※入場口でスマートフォン画面をご提示ください。スタッフが入場手続きを行いますので、スマートフォンが必要です。印刷や画面のスクリーンショットなどでは入場いただけません。

プレイガイド

発売期間:2026年1月16日(金) 10:003月29日(日) 14:00

電子チケット「スマチケ」

WEBおよびアプリ
スマチケ購入方法

※入場時、お客様のスマートフォンで入場手続きを行います。印刷したチケット、画面のスクリーンショット等ではご入場いただけません。
※スマチケのご利用にはイープラスアプリ(無料)のインストールが必要です。推奨環境をご確認のうえ、ご利用ください。

e+(イープラス)

ファミリーマート店内マルチコピー機
店頭購入方法

ローソンチケット

ローソン・ミニストップ店内 Loppi
Lコード 36422
店頭購入方法

チケットぴあ

セブン-イレブン店頭(店内マルチコピー機 チケットぴあボタン)
Pコード 687-384
店頭購入方法

*障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料 (要証明)
*チケットのご購入に手数料がかかる場合があります
*各チケットは1枚につき1名様1回限り有効

関連企画

VOCA展シンポジウム 「VOCAの現在—身体の記憶」

パネリスト 受賞作家・選考委員
日時 2026年3月13日(金) 14:00 ~ 16:00
定員 100名(シンポジウム付入場券(1,000円)が必要です)

VOCA展アーティストトーク 受賞者が自作について語ります。

2026年3月14日(土) 15:00~16:00 ソー・ソウエン(VOCA奨励賞)、寺田健人(VOCA奨励賞)、加藤千晶(VOCA佳作賞)
2026年3月21日(土) 15:00~16:00 戸田沙也加(VOCA賞)、倉敷安耶(VOCA佳作賞)

*いずれも予約は不要、ただし入場券が必要です。

学芸員によるギャラリートーク

2026年3月22日(日) 15:00~16:00
2026年3月27日(金) 15:00~16:00

*いずれも予約は不要、ただし入場券が必要です。

同時開催 「関根直子 もうひとつのイメージ」

日時 3月14日(土)~29日(日) 10:00~17:00
場所 上野の森美術館ギャラリー

毎年VOCA展と同時開催で、VOCA展の過去出品作家の中から、当館の学芸員がとくに注目するアーティストを選んで最新の制作を紹介しています。
今回は、過去3回(2008年[府中市美術館賞]、2012年、2016年)出品した関根直子の個展を開催します。

詳細はこちら

Mirror Drawing ― Straight Lines and Nostalgia
2022年 鉛筆、ガッシュ、木製パネル 294.5×294.5cm

あいうえのmeet

今を生きるアーティストと作品に出会おう!上野の森美術館×東京藝術大学
<募集は終了しました>

詳細はこちら

東京・春・音楽祭 ミュージアム・コンサート 〜現代美術と音楽が出会うとき

2026年3月23日(月) 19:00開演 (18:30開場) 新野将之(パーカッション)
2026年3月26日(木) 19:00開演 (18:30開場) 上森祥平(チェロ)

今年も「−東京オペラの森2026−」のプログラムとして、VOCA展展示室内でミュージアム・コンサートを開催。現代美術の展示される会場で聴く現代音楽は普段では味わえない格別な時間をお届けいたします。

*各公演およびチケットのご購入等、詳しくは音楽祭の公式HPをご参照ください。

第一生命ロビー・ギャラリーでの展示

場所 東京都千代田区有楽町1-13-1 第一生命日比谷ファースト 1F

第一生命が所蔵する過去のVOCA展受賞作品を同ロビー・ギャラリーにて定期的に公開しています。