1994年に始まったVOCA(ヴォーカ)展は今回で15回目を迎えます。VOCA展は全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、毎回、全国各地から未知の優れた才能を紹介してきました。
今年の展覧会には36作家が出品します。このなかから5名の選考委員によりVOCA賞1名、VOCA奨励賞2名、佳作賞2名が選ばれました。また、大原美術館賞と府中市美術館賞各1名が決定しました。
出品作品は絵画から版画、写真、映像まで多様で、「絵画」と括られるなかでも、油彩のほか顔料、染料、鉛筆などじつにさまざまな素材や手法が用いられています。また、具象的な表現においても多くの作品が曖昧さを残し、多義的な解釈を促していることもひとつの特徴といえるでしょう。
若い作家たちが平面作品にどのような新しい可能性を探っているのか、作家それぞれの視点や問題意識、さらには現在の美術の動向を、今回のVOCA展でも見ることができるでしょう。
名 称: | 現代美術の展望「VOCA展2008 −新しい平面の作家たち−」 |
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主 催: | 「VOCA展」実行委員会、財団法人日本美術協会・上野の森美術館 |
協 賛: | 第一生命保険相互会社 |
会 場: | 上野の森美術館 |
会 期: | 2008年3月14日(金)〜3月30日(日)〔17日間/会期中無休〕 |
開館時間: | 10:00〜17:00(金曜日のみ19:00閉館) ※入場は閉館30分前まで |
入場料 : | 一般・大学生:¥500、高校生以下:無料 |
図 録: | ¥2,000- |
選考委員: | 高階 秀爾 (選考委員長/大原美術館館長) 酒井 忠康 (世田谷美術館館長) 建畠 晢 (国立国際美術館館長) 本江 邦夫 (多摩美術大学教授・府中市美術館館長) 逢坂 恵理子 (森美術館プログラムディレクター) 南嶌 宏 (女子美術大学教授・熊本市現代美術館館長) |
委員長 : | 高階 秀爾 (大原美術館館長) |
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副委員長: | 酒井 忠康 (世田谷美術館館長) 小泉 宇幸 (第一生命保険相互会社代表取締役副社長執行役員) |
委 員: | 建畠 晢 (国立国際美術館館長) 本江 邦夫 (多摩美術大学教授・府中市美術館館長) 宮崎 克己 (美術史家) 釼持 邦弘 (上野の森美術館事務局次長) 原 信一郎 (第一生命保険相互会社社会文化事業室長) |
作 家 名 | 住 所 | 作 品 名 | 素 材 |
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横内 賢太郎 | 京都府京都市 | ・Book−CHRI IMOCE ・Book−CHRI FFTC |
染料、メディウム、サテン布 |
作 家 名 | 住 所 | 作 品 名 | 素 材 |
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川上 幸之介 | イギリス ロンドン在住 |
・Resort 3 ・Combined pumping station and dry cooling tower |
ミクストメディア、キャンバス |
笹岡 啓子 | 東京都杉並区 | Fishing | ラムダプリント |
作 家 名 | 住 所 | 作 品 名 | 素 材 |
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伊藤 雅恵 | 東京都国分寺市 | 忘れないアクシデント | 油彩、キャンバス |
藤原 裕策 | 千葉県柏市 | from SKY, to the SKY | アクリル、板 |
作 家 名 | 住 所 | 作 品 名 | 素 材 |
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岩熊 力也 | 東京都渋谷区 | ・reverb (祈る手殺める手、兎、野犬、鳥) ・reverb(群れ、女) |
アクリル、ポリエステル |
作 家 名 | 住 所 | 作 品 名 | 素 材 |
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関根 直子 | 東京都墨田区 | パノラマ | 鉛筆、練り消しゴム、画用紙 |
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