戻るトップへ
展示案内上野の森美術館大賞展自然展VOCA展友の会アートスクール刊行物Cafe MORI
利用案内リンク


VOCA賞


■曽谷 朝絵 (SOYA Asae)

VOCA賞 受賞作品

「Bathtub」  (油彩、パネル 162×227cm)

●VOCA賞受賞者 曽谷朝絵さんのコメント

 私は日常の身の周りにあるもの、特にバスタブや石けんなど、お風呂関係のものを中心に油彩で表現しています。中でもバスタブはよく描くモチーフで30枚ほど描いたでしょうか。バスタブを描く理由はいくつかあり、1つは、バスタブの縁によくあるようなホーローの感じが生理的に好きだということ。どういうわけか好きなものって誰にでもあると思いますが、私の場合、それがホーローの感じなのです。
 もう1つは、自分自身の身体感覚でキャッチした情報に目を向け、そこから出発したいということです。お風呂は裸で入ります。そして、湯気や自分の体が温まってきたり、水滴の音がしたり、つまり、視覚だけでない五感で感じることを意識しやすい場所だと思います。私は描く対象が何であっても、そういった自分の体というアンテナで感じたことを表現したい。そして、私の絵を見る人にとっても自分の五感と向き合うための装置のような存在になるといいと思っているのです。
 絵を描くことは、私にとって、自分が本当は何を感じているのかを知るための、とても便利でおもしろい手段です。すごく性能のよい乗り物のようなものです。これからも、この乗り物に乗って、内面への旅を続けたいと思います。


−略歴−
1974年 神奈川県に生まれる
1998年 第13回ホルベインスカラシップ奨学者
2000年 東京芸術大学美術研究科油画大学院修了
2001年 東京芸術大学油画博士課程入学
  [個展]
1999年 「曽谷朝絵展」麻布アートサンサシヨン(東京)
「バス・ルーム展」同和火災ギャラリー(東京)
2000年 「曽谷朝絵展」Galleryフォレスト(東京)
「バス・ルーム展」麻布アートサンサシヨン(東京)
2001年 「曽谷朝絵・絵画展」exhibit LIVE(東京)
  [グループ展]
1998,99年 「次代への表現展」おぶせミュージアム(長野)
1999年 「日韓交流展」(韓国、東京)
2000年 「ART公募2001展」SOKOギャラリー(東京)
「APEC YOUNG ARTIST EXHIBITION2000」(ブルネイ)
「ART DEL JAPAN」(プエルトリコ)
2001年 「21世紀を担う洋画家たち−a展」日本橋三越(東京)
「前田寛治大賞展」日本橋高島屋(東京)
  [受賞]
1998年 サロン・ド・プランタン賞、取手市長賞、O氏記念賞(東京芸術大学卒業制作)
1999年 「ART BOX大賞展」ギャラリー賞 ART BOXギャラリー(東京)
「ニッシン・コンテンポラリ−・アート・アワード」最優秀賞
2000年 「JACA日本ビジュアルアート展」準グランプリ 東京国際フォーラム(東京)
2001年 「第6回昭和シェル石油現代美術賞展」グランプリ 目黒区美術館区民ギャラリー(東京)


戻る  ページ先頭へ

copyright(c) The Ueno Royal Museum