「VOCA展 2003」 現代美術の展望―新しい平面の作家たち 2003年3月14日(金)〜30日(日) 1994年に始まったVOCA展は、今回で第10回を迎えました。この10年間にのべ330作家の作品を、ここ上野の森美術館の展示室で皆さまにお見せすることができました。毎年大幅に入れ代わる推薦委員 (日本全国のキュレーター、ジャーナリスト、研究者など)から推薦された40歳以下の平面作家に対して、選別することなく全員に出品を依頼するというVOCA展独自の方式は、ここまでつねに意外性と多様性をもたらしてきました。多くの出品者がこの展覧会を重要なステップとして、才能を開花させていったことが、10年の回顧によって確認されます。毎回大多数の作家が初登場であり、しかも全体として高いレベルを保っているということは、難しい経済状況にありながらも絶えることのない、この国の豊かなエネルギーを感じさせます。 今回のVOCA展には、32人の作家が出品しています。5人の選考委員によってその中からVOCA賞1名、同奨励賞4名が選ばれました。21世紀の美術はどのように展開するのでしょうか。わくわくするような将来への展望を、この展覧会でつかんでいただければ幸いです。
「VOCA展」実行委員
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