上野の森美術館

アートスクール

アトリ絵ブログ

【受講生募集】夏季特別講座ピックアップ!vol.2「シュルレアリスムと私〜ダリやマグリットから〜」

2018年7月14日

7月27日現在、催行人数に満たなかったため中止とさせていただきました。

夏季特別講座ピックアップ!vol.2

8月のお盆から下旬にかけて毎年開催される「夏季特別講座」。
その中からいくつか講座をピックアップして、ご紹介します。


以前行われた伊東先生の講座風景

今回ご紹介するのは
『5.【演習】シュルレアリスムと私〜ダリやマグリットから〜』日程:8月15日(水)〜16日(木)です。

頭の柔軟体操♪常識から解き放たれ自分の世界を楽しめる講座です♪

現実にはありえない情景を描いた「シュルレアリスム」。その不思議な世界は、心に深く残ります。こういった絵は、突飛な発想力がないと描けないのでは?と思っていませんか?このシュルレアリスム的発想を是非みなさんにもやってほしいと考え講座にされたのが伊東茂広先生です。

どんな授業内容なのでしょうか。伊東先生に伺ってみました。

――授業の流れを教えてください。

有機物、無機物、サイズも大小様々、脈絡のないモチーフを教室にたくさん用意しておきます。みなさんは、まずテーマなどを決めずに直感でモチーフを選んでもらいます。
そのモチーフと、持ってきてもらった資料を組み合わせて絵を描くというのがざっくりとした流れです。マグリットやダリはもちろん、ヒエロニムス・ボス(Hieronymus Bosch)の画集などを使用した作品解説もしつつ授業を進めます。


ヒエロニムス・ボスの作品(Wikipediaより)

――要素と要素を組み合わせて描く手法ですね。組み合わせるだけで意味深な絵画が描けるということでしょうか。

うん、確かに“組み合わせるだけ”ですね、手法は。ただ、私が重視しているのは「ありえない状況」を考えるということですね。

――「ありえない状況」ですか‥。むむむ。

そう、例えばあなたが思い出の「海水浴の写真」を持参したとします。で、モチーフの中から直感でフランス人形を選んだとします。では、どんなふうに画面のなかで“合成”させますか?

――え〜!海にフランス人形を泳がせたりですかね‥‥?

それは、海は泳ぐものっていう常識から外れてないですね。もっともっとありえない状況で良いんですよ、頭を柔らかくね。海が人形の頭の上にあっても良いわけで‥‥。
例えば、人物の写真を持ってきて、りんごをモチーフとして選んだら、りんごに顔がついてたり足が生えている!なんてことでも良いんですよ。

持ってきてもらう資料や写真は自分にゆかりのあるものにしてもらいましたが、教室でモチーフを選ぶときは、何にも考えないで選んだほうが良いかもしれません。

その自分にゆかりのあるものと、全く関係のない思いもよらないモチーフとの組み合わせというのが「ありえない状況」を作り出す鍵!そこからストーリーを作り出していく。言わばこの講座は頭の柔軟体操なんです。

――頭の柔軟体操ですか。ただ先程のように、私は発想力が乏しくて‥‥資料とモチーフからそんな柔軟な発想できるか心配です‥‥。

発想が乏しいんじゃなくて常識にとらわれすぎなのかな?絵画はもっと成約のないもの、やってはいけないことなんてないんですよ〜。

――なるほど。ちょっと安心しました!‥‥では、最後に一言お願いいたします!

常識から解き放たれて、空想の世界を楽しみましょうよ、っていう講座です。子どもの頃のように、空想を広げて現実には無いものを作り出してみましょう。心配無用です。凝り固まった頭に刺激を与え発想を呼び起こす秘訣もお話しますよ〜!

――受講してみたくなってきました!ありがとうございました!

いつも明るく、分かりやすい言葉で美術の話をしてくださる、伊東先生の講座の詳細はこちらです!

ご不明点は、直接上野の森アートスクールまでお問い合わせください。